俳優になりたい人必見!専門学校と養成所の3つの違い
街中でスカウトされたり、劇団に入って下積みをはじめたり、いきなりオーディションに参加して合格したりと、俳優になる道筋は複数あります。ただ、これらの方法でデビューを目指せるのは、ほんの一握りだけ。
現実的に俳優になるという夢を叶えたい人は、専門学校や養成所に通い、演技の基礎を学びながら一歩ずつステップアップしていきましょう。今回は、専門学校と養成所の違いを3つまとめました。
1.レッスン時間は専門学校のほうが長い
専門学校と養成所では、演技を学ぶレッスンの時間と回数がまったく違います。
・基礎から技術・知識を身につける専門学校のレッスンは毎日
専門学校は「学校」という名前がついている通り、基本的には学校のように毎日通ってみっちりとレッスンを受ける施設です。そのかわり、演技や俳優業に必要とされる総合的な知識・技術を基礎から身につけられます。
俳優になりたいけど演技をしたことはない、もしくは学校の部活等で多少演技の経験はあるものの、本格的に演技について学んだことはないという人に適しているでしょう。多くの専門学校では、俳優業以外にダンスやボーカルなどのコースも受けられるため、必要に応じて演技以外のスキルを身につけることも可能です。
・実践を重視した養成所のレッスンは週に2〜3回で短時間
一方、養成所のレッスンは、週に2回から3回程度。基本的には短時間のレッスンとなります。俳優の基礎をしっかり学ぶというよりも、ある程度演技ができる人が集まって、すぐに演技や芝居に役立つテクニックやポイントを教えてもらえるという施設です。基礎よりも実践を重視しているので、養成所によっては十分なレッスンを受けられない可能性があります。
養成所以外の時間が長くなるため、働きながら通ったり、アルバイトをしながら通ったりしやすいです。芸能事務所が養成所を経営している場合、経営元のオーディションに受かればすぐにデビューできるというメリットもあります。
2.専門学校のほうが費用がかかる
2点目の違いは費用です。
・専門学校の費用は初年度で100万〜150万円程度
専門学校は、カリキュラムやレッスンが多い分、学費も高めです。一般的な専門学校と同様、初年度は100万〜150万円程度の学費がかかると考えておきましょう。
高い学費を求めるかわりにハイレベルなレッスンを提供している学校もあれば、リーズナブルな料金で最低限の手助けをしている専門学校もあります。俳優の専門学校を探す場合は、必ず学費の総額を確認するようにしましょう。
なお、一部の専門学校では特待生制度を導入しているので、実力やセンスがあれば学費を大幅に節約することも可能です。
・養成所の費用は平均60万円前後
専門学校に比べて、レッスン時間や数が少ない養成所は費用も安いです。養成所によっても大きく異なりますが、平均するとだいたい60万円前後となるようです。
ただ、養成所で受けられるレッスンが費用に見合ったものかどうかは、自分の実力や養成所の方針によって変わってきます。
演技がまったくできない人だと、高度なテクニックを学んでも自分のものにできませんし、事務所が資金を集めるために養成所を経営しているケースもあるからです。人集め、金集めのために運営されている養成所に入った場合、デビューできるのはとてつもない才能を持った一握りの人だけになるでしょう。
3.一緒に学ぶ仲間たちの年齢は養成所のほうが幅広い
3点目は、年齢層の違いです。
・専門学校の年齢層は高校卒業直後の若者
俳優の専門学校に入学してくるのは、多くが高校を卒業した若者たちとなります。そのため、在学中の仲間はほとんどが同年代。コミュニケーションを取りやすく、長い期間切磋琢磨するため、仲のよい仲間もできやすいでしょう。
また、専門学校ではさまざまなコースやクラスを用意しているため、ダンサーや歌手など、俳優以外の世界を目指している人たちとも仲よくなれます。
・養成所の年齢層は子供から定年退職後の人までさまざま
養成所の年齢層は、子供から高校を出たばかりの人、働きながら俳優を目指している人、定年退職して俳優業をやってみたいと考えている人までとても幅広いです。年齢や経験が違う人たちとお芝居について学び、コミュニケーションを取れるため、同年代の人が多い専門学校に比べると社会性が磨かれます。
ただ、養成所の場合本気で俳優になろうと考えていない人もいるため、養成所や同期の仲間によってはモチベーションが下がってしまう場合もあるでしょう。
・俳優になりたい人は専門学校に通うのがおすすめ!
本気で俳優を目指している人、俳優になるための総合的な知識やスキルを身につけたい人は、専門学校に通うのがおすすめです。基礎からみっちりと演技について学んでおけば、卒業後劇団に入ったり、養成所でより実践的な演技を教えてもらったりする際にも役立つでしょう。