ダンス中に起こりうる怪我を事前に防ぐ!4つの対策を習慣化しよう
カラダや皮膚に、違和感などを感じやすいダンス中の怪我。
小さな怪我が思わぬハプニングになり、大きなけがにつながってしまうこともありますので、ここではダンス中に起こりえる怪我の種類を把握しておきましょう。
ダンス中に起こりやすい怪我は対策と予防をしっかり行おう
ダンス中に起こりやすい怪我は、どれもが練習に支障をきたしてしまったり、ムダにストレスを抱えてしまうリスクがあります。
いつも前向きなモチベーションでダンスの練習をし、楽しんだりするためにも、
- ハンマートゥ
- 掠り傷
- 関節炎
- 水ぶくれ
といった怪我の種類別の対策・予防法をしっかりとチェックしておきましょう。
ハンマートゥは足の痛みを和らげる専用のパッドを使おう
ハンマートゥとは、趾がハンマーの先と似たような形に曲がってしまう怪我・トラブルのことをいいます。
趾の先端や先は、本来異常なカタチをしているために、ちょっとした圧力をかけるだけでも、圧迫に負担がかかりやすく、趾が赤くなったり、皮膚が盛り上がる等に腫れてしまったり、魚の目などのトラブルができてしまうこともあります。
ハンマートゥは腱の位置や骨の構造によって、筋肉に大きな負荷がかかってしまうことが原因。
また、履いている靴がきついなど、外的な負荷や圧力によって、趾先が曲がりやすくなってしまい、ダンスによる不要なチカラがプラスされ、変形してしまうことがあります。
ハンマートウの対策・予防法
ハンマートウには、足の痛みを和らげ、徐々に改善してくれる専用のパッドがおすすめです。
豊富なラインナップがあるハンマートウ専用のシートは、足にかかる負荷を最小限に抑えたり、曲がってしまったパーツに当てることで、変形してしまった足の指を改善したり、摩擦を軽減してくれます。
また、専門的な治療では生体力学的機能訓練という、筋力のアンバランスさを正しく矯正する方法が一般的です。
掠り傷は感染症を避けるために早急な消毒が求められる
ダンス中に起こりやすい掠り傷のトラブルは、皮膚の層の一部である表皮が、擦り剝けてただれたり、出血してしまう怪我のことをいいます。
掠り傷の原因は、ダンスの動きによって皮膚に摩擦や刺激がかかったり、機械的な圧力が加わることで起き、痛みが持続しやすく、練習や日常生活を送ることにも支障をきたしてしまうことがあります。
ダンスにはさまざまな種類がありますが、素足のダンサーやモダンダンスは特に、掠り傷の怪我が多いといわれています。
このようなダンスの種類は、床の表面に沿わせながら足を移動したりこすり合わせたりする動きとなっているため、皮膚が張り付きやすく、掠り傷のトラブルが頻繁になってしまいます。
掠り傷の対策・予防法
感染症のリスクも心配な掠り傷には、できるだけ早めに局所に消毒をしたり、抗生物質が配合されたクリームをつけるなどのケアが効果的です。
また、サポーターを使って、擦りむいたパーツを覆うように処置すると、摩擦を和らげる効果が現役のダンサーからも報告されています。
関節炎は理学療法で腫れを治す
関節炎は、関節による変化が怪我につながった状態のことを言い、
- 関節リウマチ
- 骨関節炎
- 細菌性関節炎
- 痛風
といった怪我の症状がひとくくりになっています。
ダンスの最中にもっとも起こりやすい怪我といわれている関節炎は、骨関節炎など、変性による関節疾患で、この状態に気付かず、ダンス中に無理に関節を引き延ばしたり、使いすぎてしまうことも大きな原因となっています。
関節炎の対策・予防法
ダンサーにもっとも起こりやすい怪我である関節炎は、ダンスをした後に痛みを強く感じることがあります。
関節炎は、関節がどんどん硬くなって悪化してしまうリスクがあるため、無理に動かしたり自己流のマッサージは避けるようにしましょう。
関節炎の治療では、抗炎症薬や麻酔薬の処方が一般的、有効であり、理学療法によって腫れを改善する効果が期待できます。
水ぶくれは自然治癒力に任せて治していく
水ぶくれとは、ダンスによって汗をかいたときに、衣類の中で湿気が蔓延した状態で、皮膚の外装や表皮が離れ、水のような血液が溜まってしまう怪我のことをいいます。
水ぶくれは、皮膚にヒリヒリ・チクチクとした痛みを感じることが多く、熱を籠らせてしまう性質があるため、お肌のトラブルが深刻化してしまう可能性も。
また、ダンス中に履いている靴のサイズが合っていない、汗をかいたまま放置しているなどの原因があり、場合によっては色素沈着やシミのような跡が残ってしまうこともあります。
水ぶくれの対策・予防法
水ぶくれは、皮膚にかかる摩擦や刺激、ムレなどが原因となっているため、身につけている下着や靴が自身に合っているか、もう一度見直すことからはじめてみましょう。
水ぶくれはちょっとしたきっかけでもつぶれやすい性質があるため、この場合は皮膚の不要なパーツを清潔なはさみなどでカットすることがおすすめです。
水ぶくれは消毒や薬の塗布によって、本来の自然治癒力が低下してしまうこともあるため、絆創膏などでカバーするだけのケアが推奨されています。
皮膚をいたわり、自然治癒力に任せてケアをすることが、水ぶくれの状態の皮膚の再生効果を高められます。
根本的な原因を把握して怪我の起きにくい身体を目指していく
ダンス中の怪我を少しでも減らし、パフォーマンスをどんどん向上させていくためには、根本的な原因を把握しておくことが大切です。
ダンスの前と後のストレッチを念入りに行ったり、丁寧で規則正しいライフスタイルを送るよう心がけながら、怪我のトラブルが起きにくい健やかな体質を目指していきましょうね!