コラム

キレキレのダンスで観客を魅了するための4つのコツ&3つのトレーニング方法

キレキレダンスのコツ

人々を魅了するダンスには「キレ」が存在し、メリハリを感じます。それがないと目を惹くダンスにはなりません。
ダンスにおけるキレとは、「動きの速さ」と「停止」のことです。ただダンスの振りを速くしたり止めたりすればいいというわけではなく、キレを感じさせるものでなければ意味がありません。そのためには動きの速さと停止の質を高めることが重要です。
今回はそのコツやキレのあるダンスを踊れるようになるためのトレーニング方法などを紹介します。

ダンスにキレをつける4つのコツ

ダンスをキレのあるものに仕上げるためには、今から紹介する4つのコツを意識して練習するのが近道です。これらのことを習得できれば、ダンスの振りが一味違ったものになり、技術のレベルアップにも繋がります。

1. 動きをぴたっと止めることを意識する

ダンスにおいてキレとは動きの速さと停止であることは前述しましたが、そのなかでも動きをぴたりと止めることはキレを作るうえでとても重要です。メリハリのあるダンスにするために、まずは動きをしっかり止めて次の振り付けに移る練習をしましょう。

2. 指先や足の先まで気を配る

指先や足の先まで意識を行き渡らせ、全身でダンスをする練習をしましょう。全身の細かい部分まで動きを速くしたり止めたりできれば、キレのあるダンスが踊れるようになります。

3. 初速を意識して動きに緩急をつける

ただ振りのスピードを上げたり止めたりするだけでは、誰かの目に留まるダンスにはなりません。動き始めのスピードを上げるようにこころがけ、ぴたりと動きを止めると、キレ味のあるダンスになってメリハリがつきます。

4. 大きく躍動的な動きで踊る

ダイナミックな踊りは、キレを表現する上では欠かせません。関節をしっかり伸ばしたり曲げたりして、ダンスを大きく見せる練習にしましょう。動きが小さいダンスは、動きに速さと停止が見られてもキレは生まれません。

キレキレダンスをするために必要な3つのトレーニング

体幹を鍛える女性

キレのあるダンスが踊れるようになるコツを4つ紹介しましたが、頭で理解していても体がついていかなければそのコツは掴めません。キレのあるダンスには、筋力や柔軟性、体幹などが必要になってくるので、以下3つのトレーニングを重点的に行い、ダンスのキレ味を向上させる礎としましょう。

1. シェイプアップのための筋トレ

速い動きをしたりそれを止めたりするには、体が軽いに越したことはありません。自分の体の中で無駄に脂肪がついているところがあるなら、その部分の筋トレを重点的に行ってシェイプアップする必要があります。

2. 体の可動域を広げるための柔軟トレーニングを体が温まった状態で行う

キレのあるダンスを踊るには脚を大きく広げたり、高くあげたりといったダイナミックな動きが必要ですが、そのためには体の可動域を広げなければなりません。ストレッチや柔軟体操を毎日行い、柔軟性を高めましょう。ポイントは、レッスン後など体が温まった状態でストレッチや柔軟体操を行うことです。筋肉が伸張しやすくなっているので、柔軟性が高まりやすいといわれています。

3. バランス感覚向上のための体幹トレーニングで腹横筋を鍛える

ダンスのキレ味を向上させるには、大きな動きを速くしたり止めたりしたりしなければなりません。その動きに耐えられる体幹を持っていないと、すぐに軸がブレてバランスを崩してしまいます。そういったことにならないように、体幹を鍛えなければなりません。
体幹と聞くと「腹筋を鍛えよう」と安易に考えがちですが、ただの腹筋では意味がなく、腹横筋と呼ばれるインナーマッスルのひとつを鍛える必要があります。腹横筋はすべての動作において最初に動く筋肉といわれています。腹横筋が強靭であれば、あらゆる動作が安定することが期待できるでしょう。腹横筋を鍛えるにはフロントブリッジが有名ですが、ドローインという呼吸法も効果が高いといわれています。

ダンスのキレには速い動作とその停止を実現する柔軟性と体幹が必要

ダンスにおいてキレとは、振りの速さや停止で表現されるものです。その質が高ければ高いほどキレのあるダンスとして人々を魅了でき、より高度なダンスとして仕上がります。

そのために必要なのは、動作の初速を意識した速さとそれをぴたりと停止させる力、指先や足の先まで行き届いている動き、大きな躍動感のある踊り方などが必要です。そういったキレのあるダンスを実現させるには、シェイプアップの筋トレや柔軟性を高めたり体幹を鍛えたりするトレーニングが不可欠です。

 

 

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